パトリス・ジュリアンのブログ

Patrice Julien's Official Japanese blog

本当の沈黙は、静かじゃない

沈黙というと、多くの人は「落ち着いた状態」を想像する。でも、人生の中で出会う本物の沈黙は、だいたい落ち着いていない。むしろ——ちょっと気まずい。少し間が悪い。何をすればいいか分からない。たとえば、次に何を言えばいいか分からない瞬間。何かを始めようとして、手が止まった瞬間。「さて、どうしよう」と心の中でつぶやいた直後。そこに、沈黙がある。

期待は、とてもうるさい

人生がうるさく感じる理由は、世界が騒がしいからではない。ほとんどの場合、自分の中の期待がうるさい。

・こうなってほしい

・分かってほしい

・うまくいってほしい

・インスピレーションが来てほしい

期待は常にしゃべっている。しかも、わりと長話。だから沈黙は、なかなか順番が回ってこない。

期待が疲れたとき

たまに、期待のほうが先に疲れることがある。考えても仕方がない。待っても変わらない。もう、どうでもよくなる。その瞬間、何かが「抜ける」。答えは出ない。悟りも起きない。ただ——呼吸が続いている。でも不思議と、次にやることだけは分かる。それがインスピレーシン。派手じゃない。ほぼ地味。後から「え、今の?」と思うレベル。

沈黙は守らなくていい

沈黙を大切にしようとすると、だいたい失敗する。「今、いい感じだから壊さないように…」と思った瞬間、もう壊れている。沈黙は繊細じゃない。こちらがコントロールしようとするのを、ただ嫌がるだけ。使おうとしなければ、ちゃんと戻ってくる。

小さな実験(練習とは呼ばない)

これは修行ではない。成果もない。だから安心してほしい。

  1. 日常のどこかで、

    ほんの一瞬、立ち止まる。

  2. 呼吸はそのまま。

    何も整えない。

  3. 心の中で、こう聞く。

    「今、何か期待してる?」

  4. 答えを探さない。

    正直になる必要もない。

  5. そして、

    一番シンプルな次の行動をする。

沈黙が来てもいい。来なくてもいい。これは沈黙のための時間じゃない。人生が、余計なコメントなしで進む瞬間邪魔しないだけ。